スターポスの開発日誌
iPad、タブレットを活用した新しいPOSレジのできるまで

2010年1月27日。
サンフランシスコで開かれたappleの製品発表会で発表されたタブレット型コンピューター。このタブレットを実際に手にとった時衝撃が走った!これまでに発売されたタブレットにない魅力がiPadにはある。これを見た瞬間に「POSレジ」として使えると感じた。
これまでPOSレジは、大きく、場所をとる。
たくさんのキーボードに圧倒されるスタッフも少なくなかった。タッチパネルで、必要なボタンだけが表示されるPOSレジは、とても魅力的に違いない。 ただ、USBポートがないために、様々な弊害があることが予想された…。
POSの機能はそのままほしい。でも、スマートさもほしい。譲れない理想のPOS実現を目指して。
まず、データの読み込み。これをどうのように読み込むか?
POSレジで当たり前に要求されることができない。試行錯誤がこうして始まった…。
特にハードルとなったのは、レジと、カードリーダーなどのPOSで必要な周辺機器がipadで接続できないこと。方法は、bluetoothと無線LANのみ。そこで問題を解決する方法は、以下の3つ。
1.bluetooth対応のもの
2.無線LAN経由で、サーバーに接続する方法
3.サーバー連携対応(中継用のサーバーを使い既存のPOSレジ周辺機器を使えるようにする)
しかし、開発当初は機器がまだ限られており、高価なものばかり。
最適な機器を探すために、テスト機を取り寄せて、テストする。
もちろん、そのためのプログラムも必要で最適な機器を探すためには、相当な労力とお金がかかる。普通は、そのコストを抑えありもので何とか整える。
しかし、そこであきらめると、妥協がシステムに反映されるので、20~30の機器からしっかりと納得のいくものを選定していく。
パフォーマンスが良いサーマルプリンタは2社に絞られた。
性能と価格を考慮し、現在のサーマルプリンタを採用。
活用できる周辺機器
ipad。
しばしばOSのバージョンアップによって、プログラムの変更を余儀なくされる。殿様なapple。
Padという最高峰のタブレットを使う事で、費用を抑え、連携がしやすいように開発。
しかし、iOS開発は容易ではない。情報量と技術力が求められる。
FLASH系とネイティブアプリ系での開発となるが、Flashだと動作が遅く、ipad良さがなかなか生かせない。ネイティブアプリだと、仕様がコロコロ変わるので、バージョンアップのたびに、プログラム・検証が必要になる。アメリカの企業と提携したり、優秀なプログラマーが開発することにより、比較的に短期間で、機能を実現できるようになった。
ipadレジの開発により、機械代は抑えられたが、ソフトウェア開発費用はとても痛い。
惚れた弱みだけど、理不尽な要求に応えないといけない。
とほほほ…。
それから2年後…導入費を抑えるだけでなく、使いやすさとコンパクトさも同時に実現したStarPOSが誕生しました!
※現在もバージョンアップにて機能が追加、製品の選定がされています。最新情報についてはお気軽にお問合せください。